(イスラム教はマレーシアの国教だから当然だけど)
しかし、日本にはモスリム人口も少なくアメリカとの関係上流れてくる
イスラム教関連のニュースといえばテロ関連のものばかり。
イスラム教に対しての正しい知識もないままにマレーシアを
旅しているとモスリムの人との接し方など気をつかうことが多い。
(特に女性に対して)
なので、一度イスラム教についての知識をつけたいと思っていたが、
モスクは信者以外は入れなかったりして機会がなかった。
しかし、ペナンのモスクにはビジターセンターが敷地内にあり
訪問するとモスリムの若者が色々と説明してくれた。
名前をABUDHというこの若者は、モスリムの信じることや礼拝前の
体の洗い方、お祈りの仕方やコーランについてまで丁寧に
教えてくれた。
併せて、シンガポールで買った阿刀田 高の「コーランについて
知っていますか」を読んで概略を掴むことが出来た。
(この本は結構分かりやすく読んでて飽きなかった。対立してそうに
見えるキリスト教やユダヤ教とも関わりがある事が分かった)
このABUDHは本当に敬虔なモスリムで移動のバスでもコーランを
学ぶなどストイックなくらいだった。
それに加えてとても親切で、ペナン在住の日本人のモスリム女性を
紹介してくれたりもした。
これは、英語が苦手で説明してくれたなかの半分くらいしか理解
できなかった身としては大いに助かり、聞きたくても聞けなかった
事も質問でき理解がさらに深まった。
気になっていた、
・バス等で女性の隣に座っても良いのか
・道を聞く時など女性に話かけても良いのか
については、両方とも構わないが他に席が空いていればそこに
座った方が良い。
話しかける事については、構わないが中東圏では避けた方が無難
との事だった。
そんな話を聞いた後に、ABUDHが連れて行ってくれたのがモスク。
イスラム世界では、今年は9/1よりラマダンがスタートしていて、
日出から日没までは、水・食事を一切摂らない。
(中には唾も飲まないという人もいるらしい)
その日没後のモスリムの食事に同席させてくれたのだ。
入口で、モスリム同様に体を洗浄してモスク内へ。
40人位のモスリムが座る中でまずは、ナツメヤシの実を食べ
飲み物を飲む。その後は、麺やお粥の様なものからドーナッツなどを
食べ、食べ終わった後は礼拝。(礼拝堂には入らず待ってましたが)
一連の流れを体験でき、非常に貴重な体験でした。
余談ですが、モスク内に非モスリムが入った事に対しては良く
思わないのか坊主頭が悪かったのか、ABUDHが一人のモスリムから
クレームを付けられていた。
この時ばかりは、非常に温厚なABUDHが「彼は正しい教えを
理解していない」とちょっと怒っていました。