2008年12月29日

ネパールで詐欺未遂に遭遇

今は、ネパールからインドに戻りチベット亡命政府のあるダラムサラに滞在中。
年明けはダラムサラで迎えます。

今回の旅でインドを行き先に選んでから最大の目的地だったダラムサラ。
機会があれば、ダライ・ラマとの謁見をと思っていたがどうやら難しい模様。

さらに今回の旅でダラムサラに来る目的が増えた。

ネパールでの事。
カトマンズのGPO(中央郵便局)を出た所で一人のチベタンを名乗る
男から声を掛けられた。
話を聞くと、彼の兄がダラムサラに滞在しているとの事。
この後、ダラムサラに行くと言うと兄の滞在先の住所を書いてくれ、
「何か助けになれるかもしれない」と言った。

そして、話は自分の事へと変わった。
曰く、前はダラムサラに居たが今は中国の警察にパスポートを取り上げられ
ダラムサラに帰る事が出来ないと。
パスポートを返して貰うには、中国の警察にバクシーシ(お布施)を
渡さなければならないと。
なので、援助して貰えないだろうか?と言ってきた。

今回の旅で得た旅の技術で(まあ、技術と言う程ではないが)、
「向こうから話しかけてくる相手を信用するな」というのがあり
そのおかげで、旅スタート当初のハノイで少しやられた以外は何事も
なくやってこられた。

今回も普段同様に、「援助は出来ない」と答えた。
彼の顔はとても悲しそうだった。

その場はそれで終わったが後になって、いつも通りに断ったが本当に
良かったのか?旅の技術と思っているけど、ただ単に旅で擦れてしまった
だけではないのか?と思い心が少しざらついた。

なのでその答えダラムサラで求める事にした。
住所に住んでいる兄に会って真偽を確かめ、本当なら少しばかりの
援助をしようと。

ダラムサラについた翌朝、早速住所を訪ねてみた。
住所は、メインのチベット寺に隣接した僧の宿舎のようだ。
宿舎に辿り着き、近くに居た僧に住所の書かれた紙を見せた。

すると僧は、「ネパールから来ましたか?」といい、「はい」と
答えると、「彼は僧ではない」「彼は嘘つきで、たまに外国の人が
この住所を尋ねてくる」「この事はニュースにもなった」と言った。

結局は、詐欺野郎だったのだ。

後にして思うと、奴がチベタンを名乗らずにインド人だったら、
100%疑って心を痛める事もなかったろう。
でも、今のチベタンの置かれている状況を考えたが上に気になって
しまったが、チベタンにも悪い奴は当然いるという事だ。

まあ、今回の件はこれでカタがついたが今後、難民を語る人が
援助を求めてきた場合どうしたら良いのだろうか?
この答えはまだ出せない。
posted by RD at 14:56| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ネパール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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